概要
キャッシュとは、データの読み込みや処理を高速化するために、一時的に保存されるデータのことです。
一度使ったデータを保存しておき、次回以降すばやくアクセスできるようにすることで、
システムの動作を効率化します。
正式名称
Cache(キャッシュ)
※英語の「Cache」は「隠す・蓄える」という意味があります。
略称
特になし
特徴
- 一時的に保存されるデータや情報
- アクセスの高速化に貢献
- 同じデータを再取得しないので効率的
- 必要に応じて自動で削除・更新される
- 種類(例:ブラウザキャッシュ、CPUキャッシュ、DNSキャッシュ など)が多様
具体例
シーン | キャッシュの働き |
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Webブラウザ | 一度見たページの画像やスタイルを保存し、次回表示を速くする(例:Chromeのキャッシュ) |
パソコンのCPU | よく使う計算結果を記憶しておいて、処理速度を向上させる |
DNS(ドメイン名) | 一度アクセスしたWebサイトのIPアドレスを記憶し、次回アクセスを高速化 |
アプリ | よく使うデータを端末に保存して通信量を削減し、起動を速くする |
関連用語
用語 | 解説 |
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メモリ | 一時的にデータを保存する場所。キャッシュもメモリ上に存在することが多い。 |
ストレージ | 長期間データを保存する場所(例:HDDやSSD)。キャッシュは一時的で短期的。 |
RAM(ランダムアクセスメモリ) | パソコンの作業領域。キャッシュよりも大容量だが遅め。 |
バッファ | データを一時的に溜めておく領域で、キャッシュと似た役割を持つ。 |
フラッシュメモリ | SSDやUSBなどに使われる記録媒体で、キャッシュとしても使われることがある。 |