概要
CRONとは、LinuxやUnix系のシステムで
「指定した日時・間隔で自動的にプログラムやコマンドを実行する」ための仕組みです。
たとえば、「毎日午前2時にバックアップを取る」といった定期的なタスクを自動で実行できます。
正式名称
cron(クロン/クーロン)
語源は「chronos(クロノス)」=ギリシャ語で「時間」
略称
特になし
特徴
- 時間や曜日などを細かく指定してタスクを自動実行できる
- Linux/Unix系システムに標準で搭載されていることが多い
- 「crontab(クロンタブ)」という設定ファイルで動作を定義する
- サーバー管理や定期処理に広く使用される
- 一度設定すれば、ログインなしで定期実行が可能
- 秒単位の指定はできない(標準では分単位から)
具体例
毎日午前3時にデータベースをバックアップ
0 3 * * * /home/user/backup.sh
毎週月曜日の朝6時にメールを送信
0 6 * * 1 /home/user/send_report.sh
毎5分おきにWebサービスの状態をチェック
*/5 * * * * /home/user/check_service.sh
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
crontab(クロンタブ) | cronの設定ファイル。どのタイミングでどのコマンドを実行するかを記述 |
cronジョブ | cronで実行される1つのタスクや処理内容 |
スケジューラ | 定期的な処理を自動で管理・実行するためのプログラムや仕組み |
ジョブキュー | 実行待ちの処理(ジョブ)を順番に並べて管理する仕組み。 cronとは別概念だが連携することもある |
タスクスケジューラ(Windows) | Windows版のcronのような仕組み |