概要
Dockerは、アプリケーションを簡単に開発・実行・配布できるコンテナ型の仮想化技術です。
「コンテナ」と呼ばれる軽量な仮想環境を使って、
どこでも同じように動く開発・実行環境をつくることができます。
複雑な環境構築も、Dockerfileという設定ファイル1つで再現可能です。
正式名称
Docker(ドッカー)
※正式名称はそのまま「Docker」
略称
特になし
特徴
- アプリの実行環境ごとまとめて構築・配布できる
- コンテナ技術により、軽量かつ高速に動作
- 複数のサービス(DB、Webなど)を一括で管理可能
- OSに依存しない(LinuxでもWindowsでも同じように動く)
- 再現性が高く、「動く環境がどこでも同じ」を実現
- 開発・本番環境を統一しやすい
- Docker Composeを使えば、複数のコンテナをまとめて起動可能
具体例
✅ 例:PHP + MySQLの開発環境をDockerで構築
project/
├── docker-compose.yml
├── php/
│ └── Dockerfile
└── mysql/
└── init.sql
docker-compose.yml(一部抜粋)
version: '3'
services:
php:
build: ./php
ports:
- "8080:80"
db:
image: mysql:5.7
environment:
MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
この設定を使えば、PHPとMySQLの環境が一瞬で構築できます。
本番サーバーでも同じ設定で再現可能です。
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
コンテナ | アプリとその実行環境をひとまとめにした仮想環境 |
Dockerfile | コンテナの設定や構築手順を記述したファイル |
Docker Compose | 複数のコンテナをまとめて起動・管理するツール |
イメージ | コンテナのもととなるファイル群。Dockerfileから生成される |
ボリューム | コンテナのデータを永続化するための仕組み |
仮想化 | 実際のハードウェアの上に仮想の環境を作る技術 |
CI/CD | 自動でテスト・デプロイを行う仕組み。Dockerと相性がよい |