概要
Dockerfile(ドッカーファイル)とは、
Dockerコンテナのイメージを自動的に作成するためのレシピ(設計図)のようなファイルです。
アプリケーションの環境構築手順をテキストで記述することで、
同じ手順を繰り返し実行しなくても、簡単に同一環境を再現できます。
正式名称
Dockerfile(ドッカーファイル)
略称
特になし
特徴
- 環境構築の自動化
手作業でインストールする代わりに、ファイルに手順を書くだけで自動的に環境が整う。 - 再現性が高い
開発者全員が同じDockerfileを使えば、同じ環境を簡単に再現可能。 - 軽量化・効率化
不要な手順を省いたりキャッシュを利用することで、効率的にイメージを作成できる。 - バージョン管理可能
Gitなどで管理できるため、環境構築の手順を履歴として残せる。
具体例
以下は、Node.jsアプリを動かすためのシンプルなDockerfileの例です:
# Node.jsの公式イメージを利用
FROM node:18
# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app
# package.json をコピーして依存関係をインストール
COPY package*.json ./
RUN npm install
# ソースコードをコピー
COPY . .
# アプリを起動するコマンド
CMD ["npm", "start"]
このDockerfileを使うと、docker build
コマンドで簡単にアプリ実行環境を作成できます。
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
Docker(ドッカー) | コンテナ型の仮想化プラットフォーム。 |
コンテナ | アプリケーションとその実行環境をひとまとめにしたもの。 |
イメージ | コンテナを作るための設計図やテンプレート。 |
docker-compose | 複数のDockerコンテナをまとめて管理・起動するためのツール。 |