.envファイルとは

概要

.envファイルとは、アプリケーションで使用する環境変数をまとめて記述する設定ファイルのことです。
開発・テスト・本番など環境ごとに異なる値(データベース接続情報、APIキー、ポート番号など)を
管理するために使われます。
ソースコードに直接書き込まずに済むため、セキュリティ性や柔軟性が高まります

正式名称

Dotenv ファイル(ドットエンブ ファイル)
「Dotenv」は「Dot(.)」+「Environment(環境変数)」を組み合わせた造語です。

略称

env(エンブ)

特徴

  • 環境ごとの設定管理が容易
    .env.development.env.productionのように環境別ファイルを作成可能。
  • ソースコードと分離できる
    環境依存情報をコードに埋め込まずに管理できる。
  • セキュリティ性向上
    APIキーやパスワードを直接コードに書かないため、GitHub公開時の漏洩リスクを低減できる。
  • ライブラリで簡単に利用可能
    Node.jsならdotenvパッケージ、PHP(Laravel)なら標準対応など、多くのフレームワークがサポート。

具体例

.env ファイルの記述例

APP_NAME=MyApp
APP_ENV=development
APP_PORT=3000

DB_HOST=localhost
DB_USER=root
DB_PASS=password123

Node.jsでの読み込み例

require('dotenv').config();

console.log(process.env.APP_NAME); // "MyApp"
console.log(process.env.DB_USER);  // "root"

Laravel(PHP)での利用例

// .envファイルに記載
DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=myapp
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=secret

これらは config/database.php から参照されます。

関連用語

用語解説
環境変数(Environment Variables)OSやアプリで設定される動作環境を表す変数。
dotenvライブラリ.envファイルを読み込み、環境変数として利用可能にするライブラリ。
設定ファイル(configファイル).envで定義した変数を実際に読み込むための設定ファイル群。
シークレット管理.envに保存するAPIキーやパスワードを安全に扱うための仕組み
(例: AWS Secrets Manager、Vault)。

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