概要
ジョブキューとは、コンピュータシステムやソフトウェアで
「実行すべき作業(ジョブ)」を順番に並べて管理・実行するためのしくみです。
ジョブを「待ち行列(キュー)」に入れて、順番に処理していくため、
負荷の分散や処理の効率化が可能になります。
正式名称
Job Queue(ジョブキュー)
略称
特定の一般的略称はありませんが、文脈によっては キュー(Queue) とだけ呼ばれることもあります。
特徴
- 複数の処理(ジョブ)を順番に管理できる
- 順番は「先入れ先出し(FIFO)」が基本
- バックグラウンド処理に適している
- システムの負荷分散・安定化に役立つ
- プログラムやサーバーが処理能力に応じてジョブを1つずつ取り出して実行する
- 優先度を設定して順番を制御できるものもある
具体例
- 印刷キュー:複数の印刷要求が来たとき、順番にプリンタで印刷される仕組み
- Webアプリの処理キュー:画像のアップロード後に圧縮や変換をバックグラウンドで処理する
- サーバーのバッチ処理:深夜にデータを集計するジョブを順番に実行
- メッセージキュー(例:RabbitMQ、Amazon SQS):サービス間の非同期通信に使用される
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
ジョブ(Job) | 実行されるべき処理やタスクの単位 |
キュー(Queue) | 順番に処理されるデータの並び。FIFO構造(First In, First Out)が一般的 |
バッチ処理 | 複数の処理をまとめて一括実行する方式 |
非同期処理 | 同時進行で実行される処理。ジョブキューと組み合わせて使われることが多い |
メッセージキュー | アプリケーション間でメッセージ(命令やデータ)をやりとりするためのキュー型のシステム |