概要
Linter(リンター)とは、
プログラムのソースコードを自動でチェックして、
文法ミスやスタイルの乱れ、潜在的なバグを指摘するツールです。
コードの品質や一貫性を保つために使われ、チーム開発やレビューの効率化にも役立ちます。
PHPやJavaScriptなど、さまざまな言語向けのLinterが存在します。
正式名称
Linter(リンター)
※「Linter」は通称で、正式な長い名称はありません。
由来は「lint(ほこり)」というUnixの古いツール名から来ています。
略称
特になし
特徴
- コードの文法ミスや構文エラーを自動検出
- スタイルガイド(書き方のルール)に沿っているかチェック
- 開発中にリアルタイムで警告やエラーを表示
- バグの早期発見に役立つ(動作前に気づける)
- チームで統一された書き方を維持できる
- エディタやIDE(例:VS Code)に統合して使える
- 自動修正(フォーマット)機能があるLinterも存在する
具体例
使用例 | 解説 |
---|---|
PHP_CodeSniffer(PHP向けLinter) | PSR-12などのPHPコーディング規約に沿っているかチェック |
PHPStan | 静的解析ツール。型のチェックや未定義の変数など、高度なバグ検出が可能 |
Laravel Pint | Laravel公式のコード整形&チェックツール。PSR準拠のスタイルで自動整形も可能 |
VS Codeでの使用 | 拡張機能を入れることで、保存時に自動でLinterを実行し、問題のある箇所をハイライト表示 |
関連用語
用語 | 解説 |
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静的解析 | プログラムを実行せずにコードだけをチェックする手法(Linterはその一種) |
フォーマッター | コードの見た目(インデントやスペースなど)を自動的に整えるツール (例:Prettier) |
スタイルガイド | コーディングのルールや書き方の基準 (例:PSR-12、Airbnb JavaScript Style Guideなど) |
CI(継続的インテグレーション) | テストやLinterを自動で実行し、品質を保つ開発プロセス |
VS Code | Linterとの連携が強力な人気エディタ。多くの言語に対応 |
エラー/警告 | Linterが検出する問題。重大なミス(エラー)と軽微な指摘(警告)がある |