概要
パッケージマネージャーとは、
プログラミング言語やソフトウェアの
ライブラリ(部品)を簡単にインストール・更新・管理できるツールのことです。
依存関係(必要な他のライブラリ)も一括で管理してくれるため、
開発を効率化し、エラーを減らすために欠かせない存在です。
PHP、Python、JavaScriptなど、ほとんどの言語に専用のパッケージマネージャーが存在します。
正式名称
Package Manager(パッケージ・マネージャー)
略称
略称自体は「パッケージマネージャー」で使われることが多く、
ツールによっては以下のような略称があります:
- npm(エヌ・ピー・エム):Node.js用
- pip(ピップ):Python用
- gem(ジェム):Ruby用
- composer(コンポーザー):PHP用
特徴
- 必要なライブラリやツールを簡単に導入・更新・削除できる
- 依存関係(必要な他のパッケージ)を自動管理
- プロジェクトごとの環境を統一しやすくなる
- コマンドラインで操作でき、自動化やCIとの連携がしやすい
- バージョン管理ができるため、過去の環境を再現可能
- オープンソースのパッケージをすぐに使える
具体例
使用例 | 解説 |
---|---|
composer require laravel/framework | Laravelのフレームワークをプロジェクトにインストール |
composer install | composer.json の内容に従って依存ライブラリを一括インストール |
composer update | すべての依存パッケージを最新バージョンに更新 |
composer.json / composer.lock | 依存関係を記録するファイル(Gitで管理することで、環境の再現性が高まる) |
LaravelやSymfonyのセットアップ | Composer経由でインストールされる(PHP開発では必須ツール) |
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
Composer | PHPの代表的なパッケージマネージャー |
npm | JavaScript(Node.js)のパッケージマネージャー |
pip | Pythonのパッケージマネージャー |
依存関係 | ソフトウェアが動作するために必要な他のパッケージやライブラリのこと |
バージョン管理 | 特定バージョンのパッケージを明示的に使うことで、開発環境の一貫性を保つための機能 |
レジストリ | パッケージが公開・登録されているサーバー。例:Packagist(PHP)、npm registryなど |
CI/CD | 継続的インテグレーション/デリバリー。パッケージマネージャーと組み合わせて使うことが多い |