概要
パケットとは、
コンピュータやネットワークでデータを送受信するときに用いられる「小さなデータのかたまり」のことです。
大きなデータをそのまま送るのではなく、分割してパケットにし、宛先に届けます。
受信側ではそれを再び組み立てることで元のデータになります。
インターネット通信の基本的な仕組みを支える重要な概念です。
正式名称
データパケット
略称
パケット
特徴
- データを小さな単位に分割したもの
- 宛先や送信元の情報(ヘッダー)を含む
- インターネット通信(TCP/IP)の基本単位
- 通信経路で順序が入れ替わっても、再構築可能
- エラー検出や再送制御が行われることもある
具体例
- メール送信
- → 1通のメールは複数のパケットに分割され、相手のメールサーバーに届きます。
- Webページ閲覧
- → HTMLや画像、CSSなどが多数のパケットに分かれて届き、ブラウザで再構成されます。
- 動画配信
- → 動画データは数百万以上のパケットに分割され、途切れずに再生できるよう順序を整えて処理されます。
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
ヘッダー | パケット先頭に含まれる制御情報(送信元・宛先アドレスなど) |
フッター | パケット末尾に含まれるエラーチェック情報など |
フレーム | パケットをさらに物理層で扱う単位 |
TCP/IP | インターネット通信で使われる代表的なプロトコル |
ルーティング | パケットを最適な経路で届ける仕組み |