概要
リファクタリング(refactoring) とは、プログラムの外側の動作(機能や結果)を変えずに、内部のコードを整理・改善することです。
コードを読みやすく、保守しやすくするための作業であり、ソフトウェア開発では品質を長期的に保つために欠かせません。
正式名称
Refactoring(リファクタリング)
略称
特定の一般的な略称はなし
特徴
- 外部から見た動作は変えない
- コードの可読性を高める
- 重複や無駄を取り除く
- 保守性・再利用性を向上させる
- バグを減らしやすくなる
- 開発スピードを長期的に安定させる
具体例
- 不要な重複コードをまとめる
例: 同じ処理が複数箇所にある → 共通関数に切り出す - 分かりやすい名前に変更
例: 変数a
→userAge
のように意味のある名前にする - 長い関数を分割する
例: 1つの関数が100行ある → 小さな関数に分けて役割を明確にする - 条件分岐の整理
例: 入れ子が深いif
文をガード節(早期リターン)でスッキリさせる - 不要なコードの削除
例: 使われていない関数や変数を削る
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
クリーンコード | 読みやすく整理されたコード |
デザインパターン | よくある設計問題の再利用可能な解法 |
テストコード | リファクタリング後に動作が変わっていないか確認するためのテスト |
SOLID原則 | 良い設計のための基本原則 |
リグレッション(退行) | 改修によって既存の動作にバグが入ること(テストで防ぐ必要あり) |