概要
REST APIは、Web上でデータをやり取りするためのAPIの設計ルール(アーキテクチャ)です。
URLやHTTPの仕組みを利用して、クライアント(利用者)とサーバー(提供者)の間で、
リソース(データ)を簡単にやりとりできるように設計されています。
たとえば、「/users」というURLにアクセスしてユーザー一覧を取得したり、
「/products/1」に商品の詳細を取得したりするのがREST APIの考え方です。
正式名称
Representational State Transfer API
(レプレゼンテーショナル・ステート・トランスファー・エーピーアイ)
略称
REST API(レスト・エーピーアイ)
※「REST(レスト)」だけで使われることもあります。
特徴
- HTTPの仕組みをベースにしたシンプルな設計
- URL(エンドポイント)を使ってリソースにアクセス
- HTTPメソッド(GET, POST, PUT, DELETEなど)を活用
- ステートレス(stateless)設計:1回ごとの通信が独立している
- データ形式は主にJSON(人にも機械にも読みやすい)
- API開発で最も一般的に使われている設計手法
具体例
✅ たとえば「商品情報を管理するAPI」の場合:
操作したい内容 | URL(エンドポイント) | HTTPメソッド | 意味 |
---|---|---|---|
商品一覧を取得したい | /products | GET | 商品の一覧を取得 |
商品を追加したい | /products | POST | 新しい商品を追加 |
商品の詳細を取得したい | /products/1 | GET | IDが1の商品情報を取得 |
商品を更新したい | /products/1 | PUT | IDが1の商品情報を更新 |
商品を削除したい | /products/1 | DELETE | IDが1の商品を削除 |
これが、RESTの基本的な設計思想です。
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
API | 他のソフトウェアやサービスと連携するための「窓口」 |
HTTPメソッド | GET, POST, PUT, DELETEなどの通信方法。RESTでは用途が決まっている |
エンドポイント | APIの入り口となるURL。どのデータにアクセスするかを指定 |
ステートレス | 各リクエストが独立していて、状態を保持しない設計 |
JSON(ジェイソン) | APIで一般的に使われるデータ形式。軽量で読みやすい |
クライアント | APIを使う側(例:スマホアプリ、Webサイトなど) |
サーバー | APIを提供する側(例:データベースと接続して情報を返す) |