概要
VPSは、1台の物理サーバーを仮想的に分割して、あたかも1台の専用サーバーのように使えるサービスです。
「Virtual Private Server(仮想専用サーバー)」の略で、
共用サーバーより自由度が高く、専用サーバーより安価なのが特徴です。
Webアプリの公開、PHPやLaravelの動作確認、WordPressのホスティングなどに使われます。
正式名称
Virtual Private Server(バーチャル・プライベート・サーバー)
略称
VPS(ブイ・ピー・エス)
特徴
- 物理サーバーを仮想的に分割して、個別に使える
- OSやミドルウェアを自由にインストール可能
- ルート権限(root)を持てるため、高度なカスタマイズが可能
- 共用サーバーより安定性・パフォーマンスが高い
- 専用サーバーより安価で導入しやすい
- サーバーの知識が必要だが、学習にも最適
- PHPやLaravel、MySQLなどを自由に構築可能
具体例(PHPとの関係)
✅ VPSでPHPアプリを動かす流れ
- VPS契約(例:さくらのVPS、ConoHa VPSなど)
- OS(例:Ubuntu)をインストール
- Apache や Nginx を導入
- PHP や MySQL をインストール
- Laravelなどのアプリケーションをデプロイ
✅ 代表的なVPSサービス例
サービス名 | 特徴 |
---|---|
さくらのVPS | 日本国内で安定・実績あり。学習・中小規模サイト向けに人気 |
ConoHa VPS | 管理画面が使いやすく、初心者でも始めやすい |
さくらのクラウド | VPSをさらに拡張したクラウド型のサービス |
海外VPS(例:Linode、DigitalOcean) | 安価で高性能。英語に慣れている人におすすめ |
関連用語
用語 | 解説 |
---|---|
サーバー | Webサイトやアプリを公開・動作させるためのコンピュータ |
仮想化 | 物理マシンのリソースをソフト的に分割して、複数の環境を動かす技術 |
専用サーバー | 物理マシンを1ユーザーが占有して使う。性能は高いが高額 |
共用サーバー | 1台のサーバーを複数人で共有する低価格サービス。制限が多い |
SSH | VPSへ遠隔接続するためのセキュアな通信手段 |
LAMP環境 | Linux + Apache + MySQL + PHP の略。VPSでよく構築される開発環境 |
root権限 | サーバー内すべてを操作できる管理者権限 |